27歳で第一子を出産後、原因不明の高熱で長引く入院と後遺症に苦しんでいました。元来、健康でのんきな私が初めて真剣に自分と向き合った時でした。
何もかもが思い通りに行かず心は不平不満で一杯になり、病状の不安と死への恐怖が日々付きまとい、絶望的になっていきました。
そんなある日「もし、神が本当に存在しているのなら私を助けて」と思わず心の中で叫んでいました。その後、不思議な出会いがあり誘われて教会に通うようになりました。「わたしは道であり、真理であり、いのちである」という聖書の言葉に触れて、今まで知らずに求めていた本当に大切なものがここにあると思いました。見えていなかった世界が見え始め、狭い自分の世界からかたくなな心が解放されて、神様の愛で溶かされていくのが分かりました。
1970年のある伝道会で決心して洗礼を受けました。罪を言い表し、悔い改めて赦され、神の子となり、永遠のいのちが与えられたと、その時素直に受け止めました。84歳になった今、心に大きく響いて来るのは、神様にいただいた「永遠のいのちの約束」の事です。
あの「思いがけない出来事」はこの時のためであったと思い出すたびに感謝が溢れます。神様はどんな時にも希望を与えどこまでも私と共に歩いて下さいます。
「何も思い煩わないで、あらゆる場合に感謝を持ってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。」
ピリピ人への手紙4章6節