「ひとつの出会いが人生を変えることもある」
これは私がまだ30代前半の頃、PTAの広報誌に載せるひと言をと頼まれて書いた言葉です。その数年後にイエス・キリストというお方に出会い、新しい人生を歩み出すとは想像もしていませんでした。家族との関係で傷つき悩んでいたときも「苦しいときの神頼みなんて神さまに失礼だ」と理屈をつけて宗教には全く無関心でした。そんな私に「イエスさまは、いざというときの備えになってくださいますよ」と諦めずに友となり、導いてくださったのが当時通っていた英会話教室の先生ご夫妻でした。おかげで、1993年4月に一麦西宮教会で洗礼を受けることができました。
阪神淡路大震災が起こったのはその2年後、当時1歳の孫が初めて一人で我が家に泊まった日でした。激しい揺れの中で孫娘を抱きかかえ、「イエスさま助けて~!」となりふりかまわず大声で叫びました。後日談でそのことを知り合いに話すと、「良かったね。私にはとっさに助けて!と呼べる存在がなかったわ」と少し淋しそうに言われました。
最近ある友人から「いつも忙しそうだけど、いつオフをとっているの?」と聞かれました。「私にはオンもオフもないかな。いつもオフだから」と答えていました。ありのままの私を受け入れ、仕事や家事をしているときも眠っているときも、いつも一緒にいてくださるイエスさまのそばでリラックスしているからだと思います。
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