牧師 坂口将人

皆様いかがお過ごしでしょうか。秋はスポーツに、読書に最適な季節ですね。天高く馬肥ゆる秋ともいいますが、一般的には10月は湿度も少なく、澄んだ青空になるため、天が高く見えるそうです。この季節の空を見上げると心も広くなった気がします。
聖書の詩篇にこのようなことばがあります。

「大きな光る物を造られた方に。主の恵みはとこしえまで。
 昼を治める太陽を。主の恵みはとこしえまで。
 夜を治める月と星を。主の恵みはとこしえまで。」 詩篇136篇 7〜9節

大きな光る物、太陽と月と星のことですが、それらを造られた創造主である神様に感謝し、その神様からの恵みが私たちの上にいつまでも注がれるように願った詩篇になります。
日本では太陽や月が信仰の対象となることがあります。しかし、キリスト教において、太陽や月、星は、神様の創造物であり、クリスチャンはそれらの天地を創造された神様をほめたたえます。それだけでなく、その神様が私たち一人一人を創造し、また、慈しみを持って顧みてくださっている事を感謝しています。
この詩篇にはこのようなことばもあります。

「私たちが卑しめられたとき主は心に留められた。主の恵みはとこしえまで。
 そして主は私たちを敵から解き放たれた。主の恵みはとこしえまで。
 主はすべての肉なる者に食物を与える方。主の恵みはとこしえまで。
 天の神に感謝せよ。主の恵みはとこしえまで。」 詩篇136篇23〜26節

私たちの人生は、最後に“死”という大きな敵に向き合うことになります。しかし、神様はイエスキリストをこの世に遣わし、この方を救い主と信じる者に永遠のいのちを与えてくださいました。死という人類の敵から私たちを解放してくださったのです。
この記事を読んでおられる方の中には、試練を経験されている方もおられるかもしれません。しかし、神様は私たちを心にとめてくださり、食物を与えるなど私たちを支え、試練からの脱出の道を備え、勝利者としてくださる。この神様の助けを信じ、その恵みを心から祈り求めて参りましょう。