牧師 坂口将人

4月を迎えました。皆さま いかがお過ごしでしょうか?
コロナウィルスの問題、ウクライナでの戦争の事など、今の世界は混迷を極めています。そのような中でいよいよ、新年度が始まります。大変な状況の中で、入学、入社、大きな人生の出発の時を迎える方々や、その御家族はどのようなお気持ちでしょうか?皆様に守りと祝福がありますようにお祈りいたします。

さて、キリスト教会では、毎年、春に受難週、復活節という記念の時を持ちます。
受難週は、私たちの罪のためイエス様が十字架で死なれるという受難の出来事を覚える週であり、また、復活節は十字架で死なれたイエス様が神の力で復活されたことを覚え感謝をささげる時であります。
イエス様は十字架にかかる前、弟子たちに自分が十字架で死ぬ事を話されました。その話は弟子たちに動揺を与えます。その状況の中でイエス様はさらに語られます。

「あなたがたも今は悲しんでいます。しかし、わたしは再びあなたがたに会います。そして、あなたがたの心は喜びに満たされます。その喜びをあなたがたから奪い去る者はありません。」ヨハネの福音書16章22節

イエス様は、十字架の上で死なれましたが、死に勝利され復活されました。そして弟子たちと再会しました。二度と会うことができない方と出会えたのです。これが復活節の中心にある喜びです。
復活されたイエス様は、40日後に天に昇られました。やがてもう一度この世に来られます。この時、イエス様を救い主として信じ受け入れた人は、イエス様と同じように復活の恵みに与ります。
それゆえ、イエス様を信じる者は死の恐怖の中でも復活の希望を持つことができます。大切な人々と死別したとしても、天において再会できるという喜びがあります。その喜びは誰も奪い去ることはできません。
新しい年度を迎えたこの時、どうか、このイエス様を救い主として受け入れ、復活という希望に満ち、奪われることのない喜びを持つ人生を歩んで頂けますよう、心よりお祈りしております。