牧師 坂口将人
7月になりました。暑さの厳しい季節となりますが、皆様の上に神様の守りがありますようお祈りいたします。
昨今、社会には人の命を軽んじるような、つらく悲しいニュースがあふれています。このような中で、神様は聖書を通して私たちにこう語りかけておられます。
「悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪に打ち勝ちなさい。」(ローマ人への手紙12章21節)
イエス様は、この聖書のことばを、ご自身の生涯によって現されました。イエス様が十字架にかけられたとき、その場には理不尽な悪意と憎しみ、そして暴力が満ちていました。常識的に考えれば、力で反撃するか、あるいは呪いの言葉を返してもおかしくない場面です。
しかし、イエス様が十字架の上で最初に語られたことばは、自分を痛めつける者たちのための執り成しでした。
「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」(ルカの福音書23章34節)
最大の悪に対し、イエス様は執り成しと赦しという究極の善をもって応えられました。ご自分がすべての悪の力をその身に引き受け、愛の力によってそれを終わらせてくださったのです。これこそ、十字架という「善」が「悪」に勝利した瞬間でありました。
悲惨なニュースがあふれると、私たちの心は恐怖や不信に支配されそうになります。「世の中はきれい事だけでは生きていけない」「やられたらやり返せ」という考えが頭をよぎるとき、私たちはすでに悪の術中にはまっているのかもしれません。
イエス様は、そのような私たちに「恐れることはありません。わたしはすでに世に勝ちました。」と語りかけてくださいます。
「善をもって悪に勝ちなさい。」というみことばは、人間の努力だけで達成できるものではありません。自分の力だけに頼れば、すぐに限界が来ます。しかし、「これほどまでに赦され、愛され、守られている」という十字架の愛に心が満たされるとき、初めて私たちの内に「悪に負けない強さ」が湧き上がってきます。
このイエス様の愛を深く知り、善をもって悪に打ち勝つ勝利の人生をともに歩んでいきしょう。
