主任牧師 古森 薫

メリー・クリスマス!!
街がイルミネーションに包まれ、クリスマスソングが流れる季節になりました。
けれども、そんな華やかな光の中で、ふと心が寂しくなることはないでしょうか。他の人と比べて自分だけ取り残されたように感じたり、将来への不安を抱えたりすることもあるかもしれません。
聖書が語るクリスマスのメッセージは、今も変わらず力を持っています。クリスマスは、約二千年前、神の御子イエス・キリストが人としてこの世界に来られたことを記念する日です。

「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちと共におられる」という意味である。(マタイの福音書1章23節)

インマヌエル──それは、神が遠く離れた天におられるのではなく、苦しむ人、悲しむ人、悩む人と共にいてくださるという約束のことばです。
イエス・キリストは神でありながら、貧しい馬小屋で人としてお生まれになりました。それは、私たちがどんな状況にあっても寄り添い、理解してくださるという神の愛が現れるためでした。人が見向きもしないような貧しい場所にも、神はおられるのです。
どんな状況であっても、「共にいてくれる存在」にどれほど支えられることでしょう。

「私はあなたと共にいる。あなたは決してひとりではない」

この神の言葉ほど力強いものはありません。
イエス・キリストは病の人を癒し、涙する人と共に泣き、罪に苦しむ人を赦されました。その生涯すべてを通して、「神はあなたと共にいる」というメッセージを、言葉だけでなく生き方をもって示されたのです。
この12月、教会ではクリスマスサービスやキャンドルサービスなどの集いを予定しています。クリスマス・キャロル、聖書のメッセージ、そしてあたたかな雰囲気の中で、クリスマスの本当の意味に触れてみませんか。どなたでも歓迎いたします。
どうぞご家族やご友人とともに、教会で過ごすひとときをお持ちください。
神があなたと共におられる―その希望と平安が、あなたの心をやさしく照らしますようにお祈りしています。