牧師:坂口将人
寒さは続きますが、だんだんと春は近づいております。皆様お元気でお過ごしでしょうか?
数年前の5月初旬、家族の用事で香川県の西部にある善通寺市に行く機会がありました。善通寺市の畑の中の道を通っていたところ、一面、黄金色に輝く豊かな麦畑を見ることができました。収穫の恵みを覚え感動しました。
聞けば麦の種まきは、11月中旬から下旬に行われるそうです。さらに冬に発芽した麦の芽を何度も踏むことで(麦踏みといいます)、寒さに負けない強い麦を育てるそうです。
麦の芽が何度も何度も踏まれて芽が折れるほどの傷を受け、それでも辛い冬をじっとがまんしながら越え、ぐんぐん成長し多くの実を実らせる姿にとても励ましを覚えました。
聖書には、このような言葉があります。
「まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。」
ヨハネの福音書12章24節
一粒の麦が土の中に植えられて死ぬという大きな苦しみを経て、豊かな実を結びます。イエス様はご自分の働きを一粒の麦に例えられました。
イエス様は私の罪を身代わりで背負い、十字架にかかって死んでくださいました。さらに十字架の死から三日目によみがえり、死に勝利されました。十字架にかかられる前、イエス様は「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。」と語られていました。そのことばの通りに、イエス様は死からよみがえられたのです。それはご自身を信じる者にもイエス様と同じよみがえりのいのちを与えるためです。
「人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」
ヨハネの福音書15章13節
これもイエス様のことばです。皆様がご自身のいのちを十字架で捨てることによって、いのちを与えてくださったイエス様の大きな愛を知り、受け入れて頂ければと心から願っております。