主任牧師 神戸博央

この10月に阪神女性の集いという集会がリモートで行われます。助産師の永原郁子さんという方が講師で、望まれない妊娠をしてしまった女性に寄り添いながら、いのちを大切にするという働きをしておられたり、健全な性教育などを学校などでしてくださったりしている先生で、一般のメディアにも時々取り上げられている方です。
この方はクリスチャンで、すべてのいのちが神様から与えられた尊い存在であるという信念から、様々な啓発活動を行っておられます。是非一度お話を聞いていただきたいと思います。
さて、家庭ではなかなかオープンに話せないかもしれない性に関する話は、実は生きるという意味でとても大切なことです。人間がどのように生まれてくるのか、どうして結婚をすると赤ちゃんが与えられるのか、そのような問いかけは幼い子供も関心を持つ大切な話です。男性、女性の存在は人間の存在の根源に関わることであり、本来まじめな話なのです。
聖書には、性に関する記事が意外に多いです。一方でそれに関わる悲しい現実や、巷にあふれる不倫のようなドロドロとした話も含めて人間の事実としてそれを文字通り赤裸々に記していますし、もう一方で、性の祝福についても大胆に記しています。
私自身クリスチャン家庭に育ったこともあり、中学生ぐらいの頃から学校以外で性については学びの機会がありました。まだ、第二次性徴の始まる前だったと思います。具体的な事柄も含めて学んでいたおかげで、友達が思春期を迎えて少し曲がった形で知識を得る時にも、本当はこういうことだよ、と教えてあげられるほどでした。
当然性への正しい憧れやそれが良いものであるという理解の元、自分を大切にするという視点から、性について向き合うことができていたのです。
しかしやがて商品化された性の情報にも触れるようになり、様々な誘惑があったことも事実ですが、結婚という祝福の中で与えられる恵みということを理解して23歳で結婚をしました。
結婚は人格の尊重の上に成り立つ、精神的な結びつきと身体の結びつきの二つのバランスが取れて初めて祝福となります。そしてこの祝福は、人間の幸福とも密接に関わっているがために、その逸脱は非常に大きな悲しみや痛みをもたらすものでもあります。
ちょうど原子力が驚くべき程の恵みをもたらすものの、その誤用は決定的な破壊力を以て人間に襲ってくるのと似ていると思います。原子力の方は使わないという選択肢もあり得ますが、性の力を人類から遠ざけることはできません。だから正しい知識と祝福を知る必要があるのではないかと思います。
教会では祝福された結婚式を行うことが多々ありますが、若い二人の喜びの表情はいつ見てもこちらも嬉しくなるものです。願わくは、その喜びの表情が人生においていつまでも継続するものであってほしいと思います。そのためにも正しい性教育が必要なのです。
教会の中高科などでも定期的な学びをしています。人間の本来的な祝福について、是非教会で知っていただきたいと思います。

「それゆえ、男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となるのである。」
 創世記2章24節