牧師 小林佳雄
2月の厳しい寒さが和らぎ、待ち望んでいた春の気配が届きはじめました。春の訪れとともに、卒業や進級、転勤など、人生の節目を迎える方も多いことでしょう。そんな中、慣れ親しんだ場所や人との別れは、寂しさや不安も伴います。
私たちは時に、「こうあるべきだ」と必要以上にこだわり、自分自身を縛ってしまうことがあります。空回りし、まるで暗い穴に落ちたような無力感に襲われた経験をお持ちの方もおられるでしょう。でも、「私の人生、こんなもんだろう」とあきらめる必要はありません。たとえ恐れや不安の中で思い通りにならなかったとしても、それは失敗ではないのです。聖書は、私たちの理解を遥かに超えた神様のご計画があることを告げています。
「わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている。―【主】のことば―それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ書29章11節)
ですから、誰の目も気にせず、神様の御手が私たちをしっかりと支えてくれることを信じて、握りしめていた力を一度、抜いてみませんか。自らの限界を知り、ただ神様の御愛の中に留まることを、神様は静かに待っておられます。
私たちの目には見えなくても、神様はいつもそばにおられます。私たちの心の叫びや嘆きを「うん、うん」と聞いてくださるお方がいることは、何よりの安心です。再び一歩踏み出す勇気が与えられ、もはや自分を卑下したり、感情にまかせて誰かを傷つけたりしなくても大丈夫です。神様の大きな御愛の中、思いきって飛び込んでまいりませんか。
春がやって来ました。すべての方々の上に、神様の守りと導きがありますように。お一人おひとりの歩みが、希望の光に照らされていきますようにと、心からお祈りしています。
「あなたが右に行くにも左に行くにも、うしろから『これが道だ。これに歩め』と言うことばを、あなたの耳は聞く。」(イザヤ書30章21節)
