牧師 坂口将人
聖書に、ニコデモという人が出てきます。彼はユダヤ人の議員であり宗教指導者ですが、夜、人目を忍んでイエス様のところに教えを聞きに来ます。
ニコデモに対しイエス様は、「まことに、まことに、あなたに言います。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」と語られました。
神の国を見る、すなわち天の御国において永遠に生きるには、キリストを信じ、新しく生まれる必要があるというのです。この教えに対しニコデモは驚き、「人は、老いていながら、どうやって生まれることができますか。もう一度、母の胎に入って生まれることなどできるでしょうか。」と的外れな答えを返します。
ただ、私自身も年齢を重ねる中で、新しく生まれて元気な体を得ることができれば、という彼の思いに共感するようになりました。
私たちは病気の時、疲れ切った時に体の衰えや限界を感じ、心が弱り、くじける事を経験します。新しい体を持ち元気になることができるのなら、どんなに幸いなことでしょうか。
ところで、聖書は新しく生まれることについてこのように教えます。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」 コリント人への手紙5章17節
生まれながらの古い私たちは、神から離れ正しいことを行うことができない、罪を行う存在だと聖書は言います。神から離れ罪を持っているため、私たちの最後は滅びです。しかし、イエス・キリストは十字架でその私たちの罪を身代わりで背負い、死なれました。それだけでなく神の力により三日目によみがえり、死の力に勝利されました。
このキリストを救い主として受け入れた者は、十字架で流された血潮の故に罪をきよめられ、新しく生まれた者となりました。地上で死を迎えても、キリストとともによみがえり、永遠にいきることができます。
聖書には、このようなことばもあります。
「ですから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」 コリント人への手紙第二4章16節
キリストを信じる者は、体が弱り、衰える中でも落胆しきるのではなく、神により新しく造られた者として、体の弱さ、衰えから解放され、新しい勝利の人生を生きることができるのです。
どうか、この方を救い主として受け入れ、皆様が新しくされ、喜びの人生を歩まれますよう、お祈りしております。