牧師 坂口 将人
皆様、お元気でしょうか?3月になりました。寒かった冬も終わりを告げ、春になろうとしております。
今年で東日本大震災から12年の時が過ぎようとしています。また、それ以外にも様々な災害・問題を私達は経験しております。痛みの中におられる方々の守りと回復を心よりお祈り申し上げます。
東日本の震災から1週間後に宮城県 気仙沼の避難所でファイト新聞という新聞が発行されました。
ファイト新聞とは、避難所にいた小学生がそこにおられる大人たちに元気になってほしいと願い、明るい話題だけを集め、全員に見られるように貼りだした壁新聞のことです。私も、本で紹介されたものを見せて頂きましたが、炊き出しに来てくださった方、慰問に来てくださった方への感謝など、一人一人を
励ます温かい内容でした。子ども達の前を向いて生きる姿にとても励まされました。
試練の中にあって、それでも感謝なこと、良いことに目をとめ、希望の中を歩む。それはコロナ禍で、また様々な試練の中にある私たちに大切なことかと思われます。
聖書には、「わがたましいよ【主】をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」
という言葉があります。これはBC1000年ごろのイスラエルの王、ダビデが主である神様に感謝をささげたものです。ダビデは彼の前の王から命を狙われ、外敵と何度も戦い、さらに家族の問題で苦しむ、など多くの試練を経験しました。多くの失敗もしました。しかしその中で、ダビデは神様に目を向け続
けました。試練の中で神様の助けを経験し、失敗を悔い改めることで赦しを得ました。そして、今まで私を助けてくださった神様はこれからも助けてくださると、日々、この方に信頼し、感謝して生きることの大切さを学んだのです。
私達も、大きな試練の中で、ほんの小さなことでも感謝できることがあるのではないでしょうか。そのようなことをもたらしてくださる神様に目をとめて頂きたいと願っております。
日々、神様はあなたのことを心配してくださいます。この神様は私の人生にも良いものをもたらし、助けてくださると信頼し歩んでまいりましょう。