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2019年9月(Sep) 

「良くなりたいか」 

 聖書の中にこんな出来事が記されています。(ヨハネの福音書5章1節から9節)
 38年間の長い間、病気にかかっている人に、イエス様はこのように言われました。
 「良くなりたいか。」もし、あなたならどのようにお答えになられますか?
 「もちろん良くなりたいです。」と答えられるのではないでしょうか。ところがこの人はイエス様に「良くなりたいです。」とは答えずに「主よ。水がかき回されたとき、池の中に入れてくれる人がいません。行きかけると、ほかの人が先に下りて行きます。」と答えたのでした。それというのもイエス様の時代、エルサレムにあるベテスダという池に、主の使いが降りて来て水を動かした時、最初に池に入った者が癒されると信じられていたからです。そしてこの人は今まで一度も池の中に入ることが出来なかったのでした。「病気が治らないのは誰一人、水の中に入れてくれる人がいないからだ。誰も自分のことを思ってくれないからだ。」という思いで一杯だったのです。そして病が癒されないことによって希望を失い、行き場のない思いは他者に対する怒りに変わっていました。
 この後、イエス様はこの人に「起きて床を取り上げ、歩きなさい。」と命じられました。するとこの人はすぐに癒され、床を取り上げて歩き出しました。
 私たちは自分を本当に理解し、寄り添ってくれる人が誰もいないという現実を知った時、孤独に苛まれて他者を責め、自分の置かれた境遇を恨むようになることがあります。しかしこの行き場のない思いを、イエス様だけが完全に受け止めることができます。それは、イエスという方は、神であるにもかかわらず、人となり、ご自身この世の憂さ辛さをつぶさに味わられたからです。
 長い間、病で苦しんでおられる方、経済問題、人間関係など解決しない問題を抱えておられる方、孤独に苛まれ、行き場のない思いを抱えてはおられないでしょうか。
 あなたのありのままの思いをお祈りして下さい。ぜひ聖書を開いて読んでみて下さい。そして礼拝にいらして下さい。イエス様はあなたの心が開かれるのを待っておられます。そして神の全能の力によって助けて下さいます。

牧師 古森 薫