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 ~~教会は仮会堂に一時移転しております。~~

 ~~詳細はアクセスの西宮チャペルをご覧ください。~~ 

2018年1月(Jan) 「いざ、新しい出発」 

 新年、あけましておめでとうございます。

 聖書には、旧約聖書と新約聖書があるというのは聞かれたことがあるでしょうか。その旧約聖書の中で最大の預言者といえば、昔の映画「十戒」にも描かれているモーセ(モーゼス)です。彼は、ユダヤ人の子どもとして生まれましたが、エジプトの王妃に拾われ、王族としての教育を受けます。そして、やがて自らの民族のために立ち上がりました。

 このモーセがユダヤ民族を引き連れてエジプトの地から脱出することを「出エジプト・エクソダス」と言いますが、その中で、有名な「十戒」を含む、律法が人類に与えらます。そしてこれが、人々の倫理観が形成されていく土台となっていきました。西洋の法律の出発はこの旧約聖書であり、学問の中心も聖書の学びから派生して、法学などが生まれてきたほどです。

 さて、このモーセの出エジプトのクライマックス、多くの民を引き連れエジプト軍から逃げていくのですが、左右が山で後ろからエジプト軍が迫る中、前が紅海で絶体絶命という場面があります。
 その時に、主なる神はモーセに次のように語られます。
「なぜあなたはわたしに向かって叫ぶのか。イスラエル人に前進するように言え。
あなたは、あなたの杖を上げ、あなたの手を海の上に差し伸ばし、
海を分けて、イスラエル人が海の真ん中のかわいた地を進み行くようにせよ。」

 当時のイスラエルの人々は逃避行に疲れ果て、むしろエジプトで奴隷状態の方が良かったと指導者モーセに食ってかかるような状態でした。状況も後ろは敵で、前も、自分ではどうすることもできない海です。全てはモーセにとっても民にとってもマイナスなことばかりだったのです。

 しかし、神が神であられることを示すために、このマイナスの状況をむしろ用いて業をなされたというのが、この場面です。そして、その合図が、「前進するように言え。」でした。結果、紅海は分かれ、民はその乾いた地を歩いて渡ったと記されています。そして民が渡り終えると、海は元通りになり、命を狙ってきた追手は飲み込まれたのでした。

 現代の視点で見れば、そんなこと本当に起こったのかという話でしょう。しかし、聖書の民はこのメッセージを心の糧として、様々な困難に立ち向かってきました。

 私たちも慣れ親しんだ場所や環境にそのままいたいと願うものですが、時に、その思いを振り払って新しい前進をしなければならない時があります。入学、就職、結婚、退職、どれもこれも、新しい環境への入り口です。その時に、昔のことばかり懐かしんでいても仕様がないということがあります。前からくるチャレンジには心を奮い立たせて挑まなければならない時があるのです。そんな時、背後にいらっしゃる神様を信じて一歩踏み出す時に、新しい世界が拡がるということがあるのです。

 私たちの一麦西宮教会も32年間慣れ親しんだ会堂を一旦壊し、新しい会堂を建設する「リジョイスプラン」に挑戦することになりました。しばらくは近隣の方々にご迷惑をおかけしますので、ご容赦いただきたいと思いますが、この会堂が出来上がった暁には、地域の皆さんに愛される教会として益々用いられていきたいと願っています。これは、今回、私たちに与えられたチャレンジであり、前進していくべきものであると受け止めています。

 それはそうとして、私たち自身もそれぞれの場で、時を見極めつつ、前進すべき時に前進していく者でありたいと願います。皆さんの新しい年の祝福を祈っています。

主任牧師 神戸 博央