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2017年1月(Jan) 繰り返しの一年に花を咲かせるために 

「エルサレムでの王、ダビデの子、伝道者のことば。
空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。
日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。
一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。
・・・ 昔あったものは、これからもあり、昔起こったことは、これからも起こる。
日の下には新しいものは一つもない。
『これを見よ。これは新しい』と言われるものがあっても、
それは、私たちよりはるか先の時代に、すでにあったものだ。
先にあったことは記憶に残っていない。
これから後に起こることも、それから後の時代の人々には記憶されないであろう。」

新年あけましておめでとうございます。新しい年が祝福された時となりますように。
さて、とは言いつつも、冒頭の引用は新しい年も繰り返しの年に過ぎないという世界観を表しているもので、少々驚かれたかもしれません。厭世的なけだるさのようなものさえ感じられたのではないでしょうか。
私たちは、新しい一年の始まりに、心を入れ替えて、再スタートという思いを持つことが多いと思いますが、目を覚ましていないと、この年もあっという間に過ぎて行ってしまいます。そのことをお伝えしたいために敢えて引用いたしました。
冒頭のこの言葉は、イスラエルのソロモンという、栄華を極めたと称される王様によって「伝道者の書」としてまとめられたと考えられている箇所ですが、この世の贅沢の限りを尽くし、富をほしいままにした王様が達観して残したメッセージには、聞くべき内容があると思われます。彼は、正室を700人も持ち、300人の側室がいたとも言われ、美味しいものにも事欠くことなく、豪邸に住み、おおよそこの世の人が考え付く願いを極め尽くしました。
しかし、その彼が、晩年人生を振り返ってみた時に、はかなさを覚えたというのは興味深いことです。彼は結論としては、「創造者をおぼえよ」、すなわち、神の存在を知って、人の道に生きるようにと諭しました。なぜなら、人には、生きるべき道があり、それは私たちよりも大きな存在である神様によって導かなければならないと確信したからでした。
時代は下って、このソロモン王を例にとって語られたのが主イエス・キリストです。主は、次のように語られました。
「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。…なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。…だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」

 仕事も大切、勉強も大切。人生に全力を尽くしましょう。しかし、与えられた恵みに気が付き、神に感謝する生き方を学ぶことがなければ、それらが本当の意味で生かされません。新しい年、いつまでも残る花を咲かせるためにも、一度立ち止まって神様を思ってみてはいかがでしょうか。教会に足を運んでみてはいかがでしょうか。皆さんのお越しをお待ちしています。

 主任牧師 神戸博央